2010年03月18日

「激痛が走り、のたうち回った」凄惨な証言に静まりかえる法廷 秋葉原殺傷(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第5回公判】(7)

 《引き続き、加藤智大(ともひろ)被告(27)に刺されながらも一命を取り留めたタクシー運転手の△△さんに対する、検察官による証人尋問が進められている》

  [フォト] 現場の献花台で涙を流す女性

 《加藤被告がトラックで秋葉原の交差点に突っ込み、多くの被害者が出るのを目の当たりにした△△さんはどうしたのか。そして、どういう経緯で加藤被告に刺されてしまったのか。検察官が何度も確認するように、質問していく》

 検察官「他の人を助けることにしたんですね。どこに向かったのですか」

 証人「はい、ほかの場所に倒れていた男性のところに向かおうと思い、立とうとしました」

 検察官「そこで立とうとしたとき、どうしたのですか」

 証人「はい、『ドン』と後ろから、人のようなものがぶつかりました」

 検察官「どっちの方向からぶつかったんですか」

 証人「右後ろのような感じがしました」

 検察官「それが何か分かりましたか」

 証人「すぐは分かりませんでしたが、人がぶつかったようでした」

 《△△さんは、この瞬間に加藤被告に後ろから刺されている。その瞬間は、何が起きたか気づかなかったようだ》

 検察官「それからどうしたのですか」

 証人「後ろを振り返りました」

 検察官「そこで、ぶつかってきたらしい人を見つけることができましたか」

 証人「左の方に、ぶつかったらしい人が、ふらっと歩いているのが見えました」

 検察官「どんな様子でしたか」

 証人「はい、警察官に向かって、右手でナイフのようなもので刺している人がいました」

 検察官「犯人らしき人が、警察官を刺す姿をたまたま見たのですか」

 証人「はい」

 検察官「どのような様子でしたか」

 証人「警察官の右胸を刺していました」

 《刺されたのは、加藤被告を取り押さえるために立ち向かった秋葉原交番の巡査部長のようだ。巡査部長は、対刃防護服を着ていたため、幸い、負傷はしなかった》

 検察官「ところで、あなた自身はどのような状態でしたか」

 証人「はい、警察官が刺されているのを見ているうちに、自分の下腹のあたりが熱くなり、体が支えにくくなって、自分のシャツを見たら右胸から血が噴き出していました」

 検察官「それでどのように対処したのですか」

 証人「手で止血をしました」

 検察官「血の量は多かったんですか」

 証人「かなりの量だったと思います」

 検察官「見ましたか」

 証人「はい。自分の鼓動にあわせて、血がシャツを突き上げるように吹き出していました」

 《証人は、自分の傷の深さを淡々と説明する。加藤被告はじっと下を見つめたままで、傍聴席からは表情が読み取れない》

 検察官「そこで、あなたはどのような行動に出たのですか」

 証人「『あいつが犯人だ!』と何度も叫びましたが、刺されたところに激痛が走ってその場に倒れ、のたうち回ってしまいました」

 検察官「そのときの気持ちで、覚えていることはありますか」

 証人「私は過去に交通事故で、左ひじを複雑骨折してしまったことがあるのですが、そのときとは比べようもないほどの激痛が走りました。転がっていても、痛みがあまりにひどくて、のたうち回ってしまう痛みでした」

 検察官「周りの様子は覚えていますか」

 証人「医者だという人が来てくれて、『動脈が切れています』と言われたのを覚えています」

 検察官「救急車で搬送されたときの記憶はありますか」

 証人「何となくあるんですが、病院に着いた後は記憶を失っていました」

 検察官「あなたは3日間、意識不明の状態が続いたのでしたね。危険な状態だったんですか」

 証人「意識が戻った後、兄から『6000CCの輸血を受けた』と聞かされましたので」

 検察官「では、この写真を見てください。事件当時の現場の写真です」

 《検察官が、写真のようなものを証言台にいる証人に見せた。写真は、傍聴席からは確認できない》

 検察官「この写真に、犯人やあなたはいますか」

 証人「はい」

 検察官「では○をつけてください」

 証人「はい」

 検察官「こちらの写真を見てください。このパンツ姿で倒れている人が誰か分かりますか」

 証人「私です」

 検察官「覚えていますか」

 証人「いえ、全然記憶にありません」

 《けがを負った△△さんは、応急処置のために服を脱がされていたようだが、本人に記憶はないようだ》

 検察官「では、この写真を見てください。この路上に倒れている人は誰か分かりますか」

 証人「はい、私が最初に助けに行こうと思ったAさんです」

 検察官「Aさんはどのような様子でしたか」

 証人「ええ、さっきも言いましたが、顔はぱんぱんに腫れ上がり、目、鼻、口、すべての体の穴からは血や体液のようなものが流れ出し、とても大変な状態でした」

 《凄惨(せいさん)を極めた犯行現場の真ん中で、被害者の救助にあたり、自らも被害にあった△△さん。生々しい証言に、法定内は静まりかえったままだ》

 =(8)に続く

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posted by イノマタ タカノブ at 00:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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